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国際法務の部屋

深センにおける中国の特色ある社会主義先行モデル区の建設支持に関する意見について

中国政府は、2015年5月に、中国製造2025として、製造業発展のためのロードマップを発表しています。このロードマップでは、2049年までにやるべきことを3段階で策定しています。第1段階としては、2025年までに世界の製造強国入りを果たすとされています。次に、第2段階としては、2035年までに中国の製造業レベルを、世界の製造強国の中位に位置させるとされています。そして第3段階として、2049年には世界の製造強国のトップになるとされています。そして、このロードマップ実現に向けた具体的プロジェクトの一つとして、イノベーションセンターを2025年までに40拠点設立するというものが挙げられています。

このような流れの中で、中国共産党と国務院は、2019年8月18日に「深センにおける中国の特色ある社会主義先行モデル区の建設支持に関する意見」(以下、「本意見」といいます)を発表しました。

本意見では、深センの戦略的な位置づけとしてとして、次の点を挙げています。

質の高い発展:イノベーション主導の開発戦略を実施し、近代的な経済システムを構築し、質の高い開発のための制度的メカニズムを構築するための最前線とする

法治都市のモデル:法の支配のレベルを包括的に改善し、法の支配で政府と市場の境界を標準化し、安定した、公正で、透明性があり、予測可能な国際的にみても一流の法的ビジネス環境を作り出す

文明都市の都市文明のモデル:社会主義の中核的価値を実践し、高レベルの公共文化サービスシステムと現代文化産業システムを構築し、新しい人々を教育し、文化を発展させる

人々の幸福な生活の指標となる:高品質でバランスのとれた公共サービスシステムを構築し、包括的で持続可能な社会保障システムを構築して、教育体制、医療、介護、住居等の体制を充実させる

持続可能な発展の先駆者となる:安全で効率的な生産空間、快適で住みやすい生活空間を作り出し、持続可能な発展のための国連2030アジェンダの実施のために中国としての経験を提供する

そして、本意見では、深センの今後の発展目標として、次のようなロードマップが掲げられています。

  • 2025年までに、深センの経済力と開発品質を世界トップランクにし、研究開発投資と産業革新能力についても世界クラスとし、公共サービスレベルと生態環境の品質を国際先進レベルとし、近代的な国際的イノベーション都市の建設を達成する
  • 2035年までに、深センの質の高い発展が国家モデルとなり、深センの包括的な経済競争力が世界をリードするようになり、世界的な影響力を持つ創造的で創造的なイノベーション都市となる
  • 今世紀半ばまでに、深センは競争力、革新性、影響力を持つ世界をリードするようなモデル都市となる

このように、中国政府は、中国の都市の中でも、深センをイノベーション都市の先駆けとなるべく明確なロードマップを掲げています。このような流れの中で、深センを中心とする地域へ進出する日本企業や、日本を投資対象とする深圳在住の投資家等、日本と深圳の間の様々なビジネス上の連携が増えるものと思われます。当事務所としても、よりサポート体制を充実させ、深圳での情報をいち早くお届けできる体制を構築すべく、海外拠点としてアクシスコンサルティング深圳(亚科喜咨询(深圳)有限公司)を2018年に設立しておりますので、深圳関連のご相談につきましてもお気兼ねなくご相談いただけますと幸いです。

 

(文責:河野雄介)

2019年11月11日 18:53|カテゴリー:

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