ここから本文です

ベンチャー法務の部屋

「米国ベンチャーキャピタルのパフォーマンスと構造変化:VCは機能しているか」


小野正人さんという方が「米国ベンチャーキャピタルのパフォーマンスと構造変化:VCは機能しているか」という題で、論文を発表されておられます。今のところ、下記のページから無償でダウンロードを許可されておられるようです。ファイルはAcrobat等で読み込んで下さい。

http://innovationresearch.web.fc2.com/index.html

米国のVCの歴史と現状を理解するのに、非常に優れた内容となっています。また、「単なる日米比較や漠然とした憧憬よりも、米国の先端的手法とインフラストラクチャーを具体的に探究する行動が必要である。」と、日本への導入については、安直な姿勢や総花論的な議論ではなく、十分な考察が必要である旨の指摘もされておられます。

私もなんとなく雰囲気は理解していたような気持ちになっていましたが、実際のシリコンバレーのベンチャーキャピタル業界は、決して順調な道のりで発展してきたわけではないことも理解できました。また、成功ファンドと失敗ファンドの差(パフォーマンス)がかなり大きい、偏りの激しい世界であること、今のベンチャーキャピタルは決してバラ色の場所ではないこと、スーパー・エンジェル等の新しい動きもあること等にも、それぞれ数字を基に議論されており、勉強になりました。

私個人としては、米国式を安易に導入することよりも、日本や日本の各都市でも、それぞれの地域や時代にあった方法で、勿論その業界にも合った方法で、ビジネスを育てていくことが大切であり、それに適合した資金供給手法を模索することが重要なのではないかという仮説もあり得るのではないかと、少し考えるようになりました。

このあたり、もう少し深く考えてみたいと思います。

2010年11月15日 08:30|カテゴリー:未分類||1件のコメント
1