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憩いの部屋

利尻島・礼文島旅行記

先日、お休みを頂いて、北海道の利尻島・礼文島に行ってきました。

「利尻」と言えば、利尻昆布で聞いたことがある地名だと思いますが、「礼文」についてはあまり馴染みがない地名かもしれません。礼文島は、日本最北端の離島であり、礼文島観光協会のHPによると、「太古の昔。大陸から切り離されたこの島には奇跡的な自然が今なお残されているため、利尻礼文サロベツ国立公園の中でも、夏には約300種の高山植物が咲き乱れる風光明媚な花の島として知られています。」と紹介されています。

正に私はこの旅行を通じて、「今なお残されている奇跡的な自然」を目の当たりにしました。

今まで、北海道の離島というと「冬」のイメージが強く、真っ白な絵を想像することが多かったのですが、特に礼文島の桃岩展望台、澄海岬、スコトン岬は山の緑と海の青が素晴らしく、正に奇跡的な自然に圧倒されっぱなしでした。

私が過ごした3日間は、ベストシーズンかつ好天に恵まれたものであり、冬の厳しい自然の恐ろしさには一切触れていない、という前提の下ではありますが、私は、この島の虜となりました。

ガイドさんの言葉を借りると、「自然がたっぷりの島。自然しかない島。」。この自然がいつまでも続くことを願ってやみませんが、この島にも厳しい現実があるようです。ガイドさんの情報によると、利尻島の人口は約4500人、礼文島の人口は約2500人とのことです。いずれの島も人口の減少が著しく、特に礼文島については、この10年間で20%以上人口が減少したとのことでした。高齢化が進む中、島にも医療機関はあるものの、どうしても充実した医療を受けるためには本島に移らざるを得ない、そういった事情もあるようです。

いつまでも続いてほしい自然のことを思ったとき、学生の頃に訪れた西表島のことを思い出しました。

「西表島を訪れる観光客の増加によって、西表島の自然が破壊されている。」この話についてどう考えているか、西表島のガイドさんに聞いたことがありました。西表島在住のガイドさんは、2人乗りのシーカヤックに乗って波に揺られながら、「そういう話があるのは事実だけど、俺はね、もっともっと観光客にここに来てもらいたいと思う。だってさ、自然を大切にって、都会にいても分からないでしょ。だから、みんなにここにきて知ってもらいたいわけ。大切にしなきゃいけない自然に触れあってもらいたいわけ。」。意外な答えに心を打たれました。

目まぐるしく移り変わる時代の中で、いつまでも変わらずに在るべきものが存在することを強く感じました。そして、いつまでも変わらずに在るべきものを守るために私にできることは、この旅行で受けた感動を多くの人に伝え、少しでも多くの方々に、奇跡的な自然に出会ってきて頂くことだと考えました。皆さま、ぜひ最北端の島へ!

もう少しだけ続けます。

 

「目まぐるしく移り変わる時代の中で、いつまでも変わらずに在るべきもの」は、我々の弁護士の仕事においても同様に存在します。

弁護士法第1条第1項は、「弁護士は、基本的人権を擁護し、社会正義を実現することを使命とする。」として、弁護士の使命について定めています。そして、我々アクシスは、「弁護士の使命を貫徹し、プロフェッショナルとしての「本物」の価値を全力で提供し続けることによって、より良い社会の構築に貢献する。」という経営理念を掲げ、これを我々の原点として日々の業務にあたっています。

 

時代は目まぐるしく移り変わり、社会も我々も変化を余儀なくされています。

けれど、私は、咲いている花を見て素直に美しいと感じることができる心をいつまでも大切にしたい。そして、みんなが、咲いている花を見て素直に美しいと感じることができる社会を実現したい。

もう一度自分の原点を振り返って、今まで以上に頑張ろうと思わせてもらえた、貴重な3泊4日の旅行でした。

(弁護士 三村 雅一)

2019年06月19日 09:26|カテゴリー:

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